Friday, February 11, 2011

人、企業】 06/22
マラソンの環境格付けを提唱した~~エコマラソナー 西 一 さん
エコマラソナー 西 一 さん
 「時間を競争するレースでは、ランナーが走ると必ずゴミが落ちる。ゴミ箱を探すよりもタイムを縮める方が大切だからだ。これは20世紀型のスポーツの習性で、21世紀には違った楽しみ方をしないとランナーは受け入れられない」

 6月14日に開催された「ラグーナ・プーケット・インターナショナル・マラソン」にゲストとして招待され、42.195キロメートルを6時間38分かけて完走した。自身では559回目のマラソンとなる。

 競技者でない一般の人々が自然や人との触れ合いを楽しみながら参加できる非競技性スポーツイベント「エコマラソン」を提唱している。その普及を目指し、世界各地のマラソン大会で独自の評価基準「エコマラソン国際環境評価」による格付けを行っている。

 2011年4月3日には自らが主催して「エコマラソン印旛」を開催する計画だ。参加者にはゴミ捨て、自動車での来場を禁止する。

 「勝者が主役ではない。環境にいい影響を与える人がエコヒーローなのだ。一般の競技者がタイムを目指したら体を痛める。人生の楽しみを失ってしまう。マラソンというのは自分の心を開放し、日常生活と違ったものを味わうものだと思う。それには競争という日常生活での論理を超えていかなくてはいけない。これをエコマラソンで実践していく」

 きっかけは1995年に米国モニュメントバレーのマラソンでコースに落ちているゴミを拾いながら走ったこと。美しい土地への畏敬の念を感じた。走り終えた後、これまでどのマラソンでも味わえなかった充実感を得た。

 今世紀中にエコマラソンを通して、国境のない世界、戦争のない恒久平和社会「ワン・ピープル、ワン・プラネット」の実現を目指す。自身が100歳になる2049年末までに、世界250の国・地域で1000のマラソンを完走することを掲げる。これからもメッセージを伝えながら、世界各地で走り続ける。エコマラソンの普及に向けた熱い思いが伝わってきた。

(芸能・イベントに関連記事) (聞き手・構成 渡部博之記者)

Ref:
http://www.bangkokshuho.com/article.aspx?categoryid=10&columnid=862

非競技で環境優先、千葉で4月「エコマラソン印旛」初開催

 「世界初のゼロエミッション(ごみゼロ)マラソン」を掲げた「第1回エコマラソン印旛」が4月3日、千葉県印西市で開かれる。完走時間計測や順位付けをしない非競技のマラソンで、参加者はマイボトルを持参して給水機で水を補給し、コースに落ちているごみを拾ったり写真撮影をしながら走る。

 本格的な環境配慮型マラソンは日本では初めての試みだ。毎日新聞はメディアパートナーとして大会を支援する。

 企画したのは、主催するNPO法人「エコマラソン・インターナショナル」理事長で印西市在住のランナー、西一さん(61)。西さんは97年に7大陸でのマラソンを完走するなど計584回のマラソンに参加した。その経験を通じ、環境優先で非競技を特徴とするエコマラソンの開催を思い立った。世界の255マラソンの環境格付けをした「エコマラソンデータブック」(英語版)の刊行などを経て08年に同NPOを設立した。

 エコマラソン印旛は北総鉄道・京成電鉄印旛日本医大駅前の印西市松虫姫公園を午前5~10時に出発し、印旛沼周辺を回って同公園に戻る。距離は42・2キロと21・1キロ。交通規制はせず、ランナーは歩道や自転車道を走り、交差点では信号を守る。途中、27カ所にトイレや給水機を置く。給水所で紙コップやボトルが散乱する既存のマラソンとは全く異なる方式となる。

 参加費は1万2000円(21・1キロは9000円)。通常より割高だが、「特定のスポンサーに頼らず、参加費だけで運営する」方針だからだ。海外のランナーも多く参加する見込みで、西さんは「世界中から訪れた参加者たちとともに、自然環境や交流を楽しんでほしい」と呼びかけている。

 申し込みはインターネット(http://www.sportsentry.ne.jp/event.php?tid=22659)か、西さん(050・3448・9523)へ。

Ref:http://mainichi.jp/life/ecology/info/news/20110201org00m100016000c.html